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芸術分野の必要性・・・

投稿日時:2010/05/12(水) 20:16rss

人間が人間らしく生活する上では、芸術分野は無くてはならないものです。

でも、実際は無くても、しばらくは最低限の生活はできるわけで、やはり、芸術は「必要無駄」なものなのでしょう。

そんな芸術(美術)業界の方々と仕事をしている弊社。

オリジナルウエルカムボード

また、美術関連の会社だと認知されている我々は、少しでも浮世離れしないように世の中に目を向け、常識に従い、社会貢献と経済活動を。

芸術・美術分野、つまりこの業界はお気楽か、と言えば…
まったくそうではありません。

企業として必要とされていないんでは無いかという、不安をいつも、いや、恐怖さえ感じる事もたまにあります。

特に美術業界は音楽や舞台芸術などと違って、作品やアーティストがお金の価値だけで評価されますし、実際にも大きなビジネス(お金)が動いたりするので分かりやすい面もあります。

先日のピカソの絵画の様に。

でも、一方ではかなり怪しい?!業界なので、浮き沈みも激しく。

アーティストに限っては人気商売でありますので、売れなければ市場からは評価はされにくいわけで。

それを取り巻く画廊さんや我々の様な鋳造会社は、そのアーティストさん次第、また仕事を持ってきて頂く様なものですし。

儲かるはずもなく・・・。

だから、こういう景気の状態では、じっと我慢するしかないのです。

ロダンの彫刻 スタンフォード

そんな話はどうでもよく、ここからが本題。

最近はどこに行っても、本来癒しの対象物である美術品を扱う業者さん、また実際に作品を制作するアーティストさんでさえ、本当に暗いのです。

画廊関係の方などは特に良い時とのギャップがあるようで。

愚痴ばかりで、癒されていない様です。

「美術で癒しを!」

などと言う考えは、通用しないんでしょうか。

やはり商売(経済・経営)が絡んでいるからなんでしょうかね。

自分で造った作品、自分たちが扱っている美術品で、自分たちを慰める事は出来ないようです。

面白いものですが・・・。

坪内先生の版画
(ちなみに私は、自宅にあるこの版画で癒されています)


以前、納品で訪れた新規の美術の企画会社の方が次の様な事を言っていました。

「どこか金が余っている良い市場はありませんかね?」

「誰でも良いので、在庫の作品をとっぱらいたいんですけど。」

「この作品は「高いですよ」って言えば、昔は金持ちが飛びついて買ってくれたのに・・・。」

この様なお話をしてくださいました。

昨年の話なのですが、正直、私はあきれました。

これは事実です。

このブログで書いて良いものかどうかも迷いましたが・・・本当の事ですから。

それに、もうお付き合いが途切れましたし、廃業されたようです。

なんだか情けなくなりました。

美術業界でこういう人はごく稀でしょう。(そう信じたい…)

やはり彼らは美術が好きなのではなくて、やはりアートをビジネス(金)としてしか考えないのでしょうね。

商売をしている以上、当然なのでしょうけれど、そればっかりだとちょっと…。

浅い知識はもちろんありますが、びっくりするほど美術や芸術に興味がない方もたまにいらっしゃいます。

感性が乏しいのでしょうか、商売っ気が勝ってしまうのか。

展覧会風景

ある美術関係者にこの話をしたところ以下の回答が。


その様なアート企業や業者は、実際にはそこらじゅうに居ますよ。
話す内容で見分けられる。
そういう人々の方が当然、景気が良い時は仕事もうまく廻している。
でも本質や本物が見分けられないので、そのうち腐ってくる。
(結構失礼な表現だと思いますけれど・・・)
美術品にヒット商品などは本来あるはずが無く、金のなる木、つまり作品では無く商品として扱うこと自体が美術業界として慎重にならないと。やはり、ナンセンスだ、と。(同感)
とは言うものの、いくらきれいごとを並べたからって現実はご飯が食べられてなんぼです。
じっくり真剣に美術に向き合っていきましょう。


覚えている範囲ではこの様な返答がありました。


弊社は美術が好きな者ばかりなので、なんとかやっていけているのでしょう。

長続きをするには、好きである事が大前提!

これは、どんなビジネスにおいても鉄則なのかもしれませんけれどね。


こんなどうでも良い事を考えてみました。

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