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2010年03月19日(金)更新

石膏が余ったら・・・ 

原型などから型取りをする際に石膏を使用します。

石膏 型取り

石膏は建築用の石膏ボードや歯型、また以前は主流だった骨を折った時のギプスなどでお馴染み?!でしょう。

黒板のチョークをはじめ、豆腐の生成に使われたりもするんですよね。

石膏は硫酸カルシウムを主成分とする鉱物で、それが粉末状になっていて市場に流通しています。

その石膏粉を水と混ぜる(だいたい1対1)事により凝固します。

水に溶けた石膏

対象物にそのままかける、または型さえあれば、色々な形に硬化するので大昔から非常に使用頻度の高い材料です。

その石膏ですが、

弊社の場合、型取りをする際にその水に溶かした石膏が余る事がほとんど毎回です。

逆に型取りをするのに量が十分に足りなかった時の方が困るからです。

季節や作業時の状況にもよりますが、セメントの様に時間が経てば経つだけ固くなっていくので一気に必要な場合は「不足」は許されません。

石膏が残る時

しかし、
その余った石膏の処分方法にいつも困ります。

混ぜた器の中に入れておいても構わないのですが、地球儀を間切りしたような形が残るだけで、毎回だと見た目の刺激がありません。

そこで弊社の場合は、まるでケーキ屋の様に平面の板などの上に小分けして、自然が生み出す造形美、形状の不思議を観察します。

小分けされた石膏

これらが生クリームだったら、今頃太ってしまっている事でしょうが、お陰さまで口にすることは出来ませんので、結構ゆっくり観察も出来ます。

何十個も作っていると、中にはすごく味のある形状になったりします。

石膏小分けアップ

これら自体を原型として、ブローチや作品にしたりすることもあります。

偶然の美 石膏

でも、こういったものがものすごく評価が高かったりすると、なんだか複雑な気分になります。

石膏小分けの美

偶然生まれるデザインや形状に、創造したものが勝てないなんて・・・。

しかし、アートなんて偶然のものが大半、そんなものなんでしょう。

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