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2011年04月17日(日)更新

難しい?!・・・ 彫刻について

難しい彫刻に出逢った時…
 
 
「難しい」と言っても、人それぞれの感性や見方によって「難しい」の意味は違うでしょう。
 
彫刻に関わった事がある人と無い人ではもちろん、その作家を知っているかどうかや美術レベル!?の度合いにもよって、その表現としての基準が変わるものでしょう。
 
ここで言う「難しい」とは、ごく一般的な、あまり彫刻・美術の縁が無い方の場合の感想と言う意味で使用しています。



 
「彫刻は難しいですよね・・・」この言葉をよく耳にする。
 

造るのはもちろん難しいのですが、観賞する方にとって、絵画などと違って身近に感じられない美術品にあたるので、より難解なのでしょう。
 

絵画は小さい時から始めますし、大人になっても簡単なイラストや図解など描く機会があります。


街を歩けば普段から廊下やロビーで目にする環境である。
 


でも、彫刻は少し違います。
 
公園や駅前、または社長室の応接間などに置いてある事は誰もが知ってはいますが、実際にどこで売っているのかも分からないでしょうし、インテリアとして彫刻を購入する事など、ほとんどの方はしません。
 
また、彫刻と言うものは色がついたもの(たくさんの色で彩色)が少ないので、意識をしないと存在自体が空間に同化します。

建築の一部の様に。
 
それにミロのヴィーナスや自由の女神など有名な作品でない限り、絶対的な形を知られる事もなく。
 
そのぐらい、彫刻は身近なアートでは無いのです。
 
だから、余計に難しいと感じられてしまうのでしょう。
 
なかでも
人体像や動物など、具象彫刻と言われるものは普段から我々が目にしているので、形は捉え易い。
 
でも、良いとか悪いとかは、それこそ分からない。
 
そして、抽象彫刻などは、理解に苦しむ形態の作品が多いので、一見「???」の感想になるのである。
 
これが「難しい」に当てはまるのではないだろうか。



 
私は、簡単よりは難しいものの方が、価値があると思っている。
 
その価値とは、価格の価値ではなく
「ヒトの脳を刺激するきっかけ」
「形態から受ける、それぞれ個人の想像力」
「人間の眼からの情報(見た目・題名・値段)と心のギャップ」
 
これが、彫刻の価値なのではないかと思っています。
 
ちょっと強引な解釈ではありますが、もちろん、絵画や他のアートでも多く当てはまります。
 
間違っていけないのは、
 
絵画だろうが彫刻だろうが、学術的なアプローチをとらない限り、「鑑賞の仕方」など絶対的なルールはありません。
 
感じるものであり、誰の作品であろうが、他人が良いと言っていようが、価格が高く取引されている作品だろうが、そんなの関係はなく。
 
好きか嫌いは十人十色、それで良いのです。
 
簡単に理解できないのがアートの本質。

「難しい」と言う事は、深いという事。
 
正解と言うものが無い美術の世界では、この「難しい」と言う表現は褒め言葉なのかもしれませんので。
 
なので、「難しい」と思って、これからも彫刻を鑑賞してみてください。
 
けっして、正解はありませんので。


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