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2009年10月09日(金)更新

ニセモノとホンモノ

今朝早く、京都を観光中のアメリカ人の知人から連絡があった。
「台風で観光が散々だった、」という愚痴を期待していたのだが全く違った。

日本人形を買おうか迷っている。
1万円するものと4万円するものどちらが良いものだろうか???
間違いをしたくないので、買おうか迷っていると。
「1万円のはホンモノじゃ無いかもしれないし…。」

思わず笑ってしまいました。
ホンモノって何?
日本人形は美しさが基本ですが、ホンモノだとかニセモノだとかは違うんじゃないかな…と。
その境界線がわかりませんし、何をもってホンモノとするか。
企業名(ブランド)が入っているかどうかとかでしょうか?

仮にホンモノがあるとすれば、それは品格などで感じられるはずですし、大量生産のものとはかなり違うように想像できます。

例えば50万円だとか、100万円以上するような買い物ならば人間国宝が造ったとか、織物が最高級の品質で二個と同じものが無いとか。
そういった情報からその値段が適正かどうか判断できます。

もちろんこの場合の見極めはかなりプロフェッショナルになるんでしょうけど。

とにかく今回は高くても4万円。
それならば好きな方を買った方が・・・。
話を聞くと骨董では無いみたいですし、リビングに飾るものでしょうから、やっぱり自分が気に入った方を。
スタイル、雰囲気、見た目、そして感性で選ぶべき!

と、アドヴァイスしたんですが果たして・・・。
どっちを買って帰ってくるやら。

でも、私の経験では1万円と4万円の人形では、見た目的にかなり違うと思うんですけどね。

nihonningyou

まあ、父が彫刻家でもあり、そして私が美術関係者なのを知ってるからこそヘルプしてきたのもわかってます。本当に頼られるという事はありがたい事です。

今回は外国の方の場合ですが、こういったホンモノかニセモノかどうか、という質問が日本人の場合だとかなり答えるのに難しく、時には複雑なんですよ。

このお話はまた次回に。