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2010年02月15日(月)更新

歩く男・・・94

先週、新聞やニュースをすこし賑わした、滅多に取り上げられないブロンズ彫刻の話題。

「歩く男」と言う彫刻作品が、オークションでなんと、

94億円(95億と試算しているところも)

で落札されたようです。

大きさは183センチでブロンズ製。

それまでの美術品のオークションの落札額を塗り替え、史上最高額だとの事。

183センチのブロンズ像が94億円か・・・・。


数年前、ある美術館関係者の方と「絵画」と「彫刻」の価値について真剣に議論になった事がある。

絵画は1点物だから価値がある。
彫刻は型さえ取れば同じものが出来る。(ブロンズ像の場合です)
なので、復元できない絵画の方が絶対的な価値があり、量産できる彫刻は価値の面で劣る。
実際、高値で取引されるのは絵画ばかりでしょ?

間違いなく、この様な表現でした。

その彼がどういう気持ちでこの話題を聞いたか、一度確認したい。

このブロンズ像の作者はジャコメッティ-と言います。

詳しくは朝日毎日など新聞各社のWEB版などにたくさん出ております。

私の想像ですが、新聞やネットニュースに登場するこの銀行は、誰かが高額で入札することを初めから知っていた、としか思えないという事です。

もちろん、芸術品と言うのは100万円の価値があると言われている作品を、たとえ1円でも要らないという人がたくさん居てもおかしくない世界。

でも、今回の場合、もともと超有名なジャコメッティ-のブロンズ作品なわけで、ある程度の価値は関係者なら誰もが知るところ。

それを手放すというのは、絶対手放した方が保管しているよりだいぶプラスになる、という事が前提であろうと。

または、文化芸術に全く興味がなく、本当の意味で価値が分からない、または価値を認めない銀行・銀行マンが居て、それを売って現金にしたい。

そしてたまたま、そのブロンズ彫刻をものすごく欲している人間か企業がオークションに居た、ということなのか。

もし、そうだったら奇跡的な偶然である。


話が最初に戻るが、「彫刻」が「絵画」に価値(あくまでもオークションにおける価格)で勝る日が来るなんて。

でもジャコメッティ-本人が生きていたらどう思うだろう。

天国に行ったらこの出来事の感想をぜひ聞いてみたい。
(それまでにイタリア語かフランス語を勉強しないと)


一方で、世界中が不景気だと言うのに、こういうお金が回りだしたという事は喜ばしいニュースではあるのだが。

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