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2011年10月18日(火)更新

ユーロの行方 コインを見ながら・・・

為替の話ではなく、お金そのもの、しかも紙幣ではなくコインの話。



世界メダル会議FIDEMに参加すると、世界各国の造幣局関係の方々と知り合います。

お金のデザインや彫刻を彫る技術者も居れば、事務方のスタッフもいるのです。

造幣局と言うのは流通させるお金(コイン)だけを製造しているのではなく、記念コインやメダルと呼ばれるものも鋳造したり販売しています。

5~6年前、私はFINLAND(フィンランド)の関係者からユーロ € のコイン集を頂きました。


 

                                    2002年発行

知っている方も多いでしょうが、ユーロ硬貨の片面は、国ごとで異なっていて、その硬貨の発行国は自由にデザインを決めることができるのです。




私も何か国かのユーロコインを持っていますが、確かに裏面は異なります。

参考までに、比較対象できる良いサイトを見つけました。
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/01kikaku_jiman.htm


欧州連合加盟国のうち、12か国で始まったユーロには12個の星があり、当初はユーロマークの周りを星が囲むデザインでしたね。

2004年にユーロ圏が拡張してから、ユーロのマークはこんな感じに。




いつの間にやらと言うか、ユーロを法定通貨としているのは欧州連合加盟全27か国中17か国です。

これらの国々は
ユーロ圏と呼ばれていますが、今日現在問題となっているのは、このユーロ圏全体の話という事になります。


先日このコイン集を見ながら、あることを思い出しました。

もう15年ほど前になりますが、当時大学生だった私は海外留学生のお世話をしていたのです。

特に仲が良かったのはヨーロッパの学生達。

私の卒論のテーマが「WTO」だったもので、ヨーロッパ統合が話題となり、ユーロ圏が成功するかどうかで盛り上がりました。

フランス人のセバスチャン君とドイツ人のハンス君は、

「絶対に成功する!」
「アメリカに対抗するには絶好のタイミングだ!」
「基軸通貨になる!」

とそれぞれ希望をもって自信満々に語っていた事を覚えています。

何人かのヨーロッパ人が居た中でフランスとドイツの友人が熱く語っていた事は、やはりヨーロッパのリーダーであるとの自覚から来る言動なのでしょうか。

母国に戻った彼らは今頃どう思っているのでしょうか、気になります。

果たして、ユーロと言うものは、どこに向かっているのでしょうか…。

そしてこのユーロコインが近い将来使えなくなってしまう日が来るのでしょうか。

日本としても、当然注視していなくてはいけませんね。

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