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心残りのトロフィー…

投稿日時:2010/01/19(火) 19:29rss

私には心残りのトロフィーがあります。

新聞のTV欄を見た限りでは年末年始には相変わらずお笑い芸人が出る番組をたくさんやっておりました。

お笑いは大好きです。

「好き」とは言うものの、実際にテレビでお笑い番組をたくさん見ているかというと・・・

正直、忙しさから最近はほとんど目に留める事がなくなってきました。

TVなどマスコミ様からもたくさん仕事を頂いている会社であるので、それではいけないのですが。

5年前の大みそか。

この日ははっきりと覚えています。

弊社のブロンズ製のトロフィーが出る番組が重なったのです。

TBSの日本レコード大賞と、日テレの「輝け!2005年お笑いネタのグランプリ」というエンタの神様の特別番組です。

このエンタの神様という番組はM1グランプリと同じく、芸人として人気が出るための登竜門と言われているのを耳にしたことがあります。

その時のブロンズトロフィーです。
決して弊社の作風とは言えません。

お笑いネタのグランプリトロフィー1

隣にはレコ大のブロンズ像も横に勢ぞろい。

お笑いネタのグランプリとレコード大賞

実は、このトロフィー制作にあたってはものすごい時間がなく、また弊社の意向が全く反映できない状態で製作したブロンズ像なのです。

とにかくデザインを含め、お客様に言われたとおり忠実に製作を進めました。

でも、本当に時間がないため原型製作に全く時間が掛けられず、そして細かい手間も加えられず。

年末押し迫る12月20日に形になっておりませんでした。

ガラス製の地球儀を持った、見た目のデザインも弊社の中では珍しい部類です。

問題なのは・・・。

実は重量がものすごい重いのです。

お笑いネタのグランプリトロフィー

大きいサイズのトロフィーは10kg超です。

小さい方は普通なのですが、大きい方はありえない重さ。

あってはいけない重量のトロフィーでした。

鋳造する前からガラスの球の重さも考慮して一応重さは想定しており、製作サイドには初期段階から忠告してあったので現場では問題にはなりませんでしたが。

その重いトロフィーを手にしたのはだれか。

優勝したのは、あの陣内智則さん。

司会の草野仁さんがマッチョである為、どうにか授賞式では持てておりましたが陣内さんは・・・受け取った瞬間、思わず「おもっ!!」って叫んでよろけていました。

その後は草野仁さんがエンディングまで赤子の様に抱きかかえて笑いを取っていました。

放送を見ながら、あの時はクライアント様に対して申し訳ない気持ちになりました。

なのでこのトロフィーに関しては、実は今も心残りなのです。

他に改善策はなかったかどうか。

そして、今頃どんな扱い方をされているのかも気になります。

しょせん裏方なので、お客様が満足して、無事に滞りなく放映が終わればそれで良いのでしょう…。

TVの世界がそうであるならば、良しとします。

厳しい条件の中での仕事なので仕方がなかったと思えば。

でも、かなり心残りなのでした。

この経験を糧に次回お話を頂いた際には、改善したいと思っております。

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