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サッカーチームの先輩が来社  表彰盾・電鋳について 

投稿日時:2015/01/26(月) 15:14rss

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
日本金属工芸の山田です。
 
 先月末、私が所属している草サッカーチームの先輩が来社されました。
知り合ってもう15年ほどになるのですが、会社に来て頂いたのは初めてでした。
以前は弊社でそのチームの「表彰盾」造りもお手伝いしていたのですが、それも数年前までのお話。

サッカー自体、私が社長になってからはあまり練習試合や合宿大会にも参加できない状況なので、新しいメンバーも増える中、だんだんとチームメイトと話す機会も減ってきているのです。
私がどのような仕事をしているのか、本当に言葉で伝えるのが難しい業種なので、ただの記念品業界とだけ表現することもあり。
しかし現実はほとんど美術の業界とでも言いましょうか。
これまでも表彰盾を貰ったことがある選手でさえ、あまり興味も持って頂けなかったようで。
 
その先輩は初めての訪問だったので、会社の業態と対象となるクライアントのお話し、そして製作方法のさわりなどをいくつか説明しました。
その中でも、でんちゅう「電鋳」という制作方法について見学を交えながらお話しさせて頂きました。
 

 当時チームで使っていたオリジナルの表彰盾
 
電気鋳造(エレクトリックフォーミング)と言うのは、一説によると200年程前にロシアで開発された成形法だと言われております。
もともとは美術品、工芸品の製造に使われていたものが、現在では工業品の製造方法として電気シェーバーの外刃やお札の原版、半導体部品のシリコンチップにも使われているのです。
身近なものでは昔のレコードもこの電鋳の過程を経て作られています。
昨今のレコードブーム再来で、これからはもっと興味を持っていただけけるのかもしれません。
 
「めっき」というものと「電鋳 でんちゅう」は兄弟のようなものです。
科学の実験で実際に経験された方もいらっしゃると思いますが簡単に言いますと、めっきを厚くかけ、形にしたものが電鋳なのです。
めっきというと薄く、はがれると考えられていますが、電気の量と時間をかければいくらでも厚くなるのです。
用途によりこの厚さを加減していきます。
つまり、めっきは製品をカバーしてはがれないようにする作業で、それに対して電鋳は、はがしたものが製品になる、という訳です。
                     典型的な電機鋳造(電鋳)の例
 
実際に工程を見て頂いた先輩に伝わったかどうかわかりませんが、飲み会の話のタネにはなるのではないでしょうか。

いつか弊社の製作した表彰盾を、うちのサッカーチームからではなく、会社かどこかのイベントで先輩が受賞されることを心より願っております。
優秀な先輩なので気づかないだけで既に持っていたりして・・・。

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アート&デザインの世界を探究しながら、三代目として邁進しています。真面目で硬派、そしておしゃれな表彰記念品を通して、人々の心に残る作品を数多くプロデュースすることが何よりの使命。すべての分野において違いが分かる男になる為、日々勉強中。趣味はサッカー、バイオリン?!笑いの研究!?!

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